ファン・ブロワー
ボイラー
概要
豊富な経験と最新の設計・製造技術に裏づけされた、高い信頼性と稼動性能を実現しています。
納入実績
動翼可変軸流ファン | 500台以上 |
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遠心ファン | 1,500台以上 |
多段軸流ブロワー・圧縮機 | 150台以上 |
沿革
1945年 | 軸流機の研究開発を開始 |
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1954年 | 運輸省北斗丸向けガスタービン用圧縮機製作 (三菱重工ガスタービン初号機) |
1958年 | 高炉用軸流圧縮機製作・納入(三菱重工高炉送風機初号機 |
1965年 | 事業用ボイラ向け動翼可変軸流ファン製作 (三菱重工ボイラ用動翼可変軸流ファン初号機) |
1974年 | 遠心ファン製作開始 |
1975年 | 遠心圧縮機の研究開発および製作を開始 |
1976年 | 米国CE社と米国にCE-MHI FAN Co.設立(~1988年) (発電用ボイラー向け軸流送風機製造 / 販売会社) |
1979年 | スペインDURO-FELGUERA社へ動翼可変軸流ファンの技術供与開始(~1987年) |
1979年 | 日本初の潜水艦用マスカー圧縮機の開発 地熱発電所向けガス抽出圧縮機の開発 |
1985年 | 三菱重工初の蒸気圧縮機を開発 |
1988年 | 中国武漢鼓風廠へ動翼可変軸流ファンの技術供与開始 |
1991年 |
米国国防総省向け風洞用軸流圧縮機(ブロワー)製作 |
1993年 | 米国NASA向け加圧風洞用軸流圧縮機(ブロワー)製作 |
2000年 | 大型火力発電所排煙脱硫装置(高腐食環境)FRP動翼可変軸流ファン製作 |
2003年 | 原子力機関向けヘリウム軸流圧縮機製作 |
2005年 |
燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)発電設備向け再循環ブロワー製作 |
2014年 | 15,000kWクラス 動翼可変軸流ファン製作 |
研究開発
新規発電システム(火力・原子力・燃料電池)向けのターボマシン設計・開発に積極的に取り組んでいます。
また、既存製品はお客様のニーズに対応すべく、さらなる信頼性向上と高効率化に日々取り組んでいます。以下に、研究開発事例を一部ご紹介します。
FRP動翼の開発
FRP(Fibered Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)動翼は熱硬化性プラスティックをガラス繊維で強化した複合材料を用いた動翼であり、金属製の動翼に比べ以下の長所を有しています。
- 錆びない、腐らない。
- 軽量。(炭素鋼の約1/4)
- 比強度が高い。(炭素鋼の約3倍)
- 振動吸収性、衝撃吸収性に優れる。
これまでは、航空用のジェットエンジンのコンプレッサー動翼(カーボン繊維強化型)および冷却塔用ファン、風車(ガラス繊維強化型)などが実用化されているのみでしたが、風車の動翼をベースとして、構造、材料、形成法を工夫し、高強度かつ高信頼性のFRP動翼の開発を完了しました。
サービス、省エネ改善提案
納入したファンとブロワーが健全な状態で充分な性能を発揮するよう万全のサービス体制を確立し、お客様のご要望にお応えします。過去に納入したファン、ブロワーを最新技術で増容量化するなど、お客様設備の生産性向上、省エネ化に貢献します。
既設ファンの省エネ改造例
既設遠心ファンの軸流化
- 既設遠心ファンを、部分負荷の効率が高い動翼可変軸流ファンに置き換えることで、プラントの省エネ化に貢献します。
- 部分負荷効率の改善により最大で約40%の省エネ効果が期待できます。
多段軸流圧縮機(ブロワー)の改造
- プラントの増産 / 減産に合わせ、圧縮機の動翼 / 静翼の換装など、お客様の運転ニーズに 合わせた圧縮機の改造実績があります。