1600℃級J形ガスタービンを実現した 最先端要素技術
ガスタービン
J形ガスタービンは、豊富な運転実績のあるタービン入口温度1400℃級F形、1500℃級G形・H形で実証済みの要素技術を集大成するとともに、「国家プロジェクト」(注)で実施された1700℃級の最先端技術開発の成果を適用することにより、タービン入口温度1600℃での運転が可能となりました。
- 高効率ガスタービン実用化要素技術開発(2004~2007)
高効率ガスタービン実用化技術開発(2008~2011)
J形の技術的特徴
圧縮機
3次元先端技術を適用し、前方段の衝撃波損失や中後段での摩擦損失を低減しました。そしてその成果は、3次元数値解析での評価を行ったのち、スケールモデルを用いた高速運転試験で検証を行いました。
燃焼器
タービン入口温度はG形の1500℃から1600℃へ100℃上昇していますが、燃料と空気のより均一な混合が行われるよう燃焼器ノズル周りの改良を行い、燃焼領域での局所火炎温度を低減するなどの低NOx化技術を適用し、G形と同等のNOx排出濃度を実現しました。
タービン
完全3次元設計に加え、「国家プロジェクト」にて開発したタービン空力技術を適用しました。G形からの温度上昇に対しても「国家プロジェクト」で開発された高性能冷却技術や先進遮熱コーティング(先進TBC)が使われています。