舶用制御システム

制御システム

概要

DIASYS Netmationは、船の推進プラントであるタービン・ボイラー(「機関部」)に加え、貨物の積荷・荷揚げ・運搬(「貨物部」)に関する全ての制御・監視を集中して行う、LNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)運搬船向け制御システムとして利用されています。

高いシステムパフォーマンスと、長年培った造船所としてのノウハウを活かし、LNG運搬船の省エネ運航と、安全なLNG輸送に貢献します。

特長

信頼性の高いシステム

CPU、電源、ネットワークなどハードウェアの冗長化に加え、制御対象となるプラント構成に合わせた、信号入出力・制御機能の最適な分散処理により、トータルなプラント制御システムとしての信頼性を高めています。

LNG運搬船の省エネ・安全運航支援

LNG管理を含めたトータルなプラント制御機能によって、LNG運搬船の省エネ・安全運航を支援します。

更に、最短1秒サイクルでデータ収集可能なリアルタイムトレンド、最長500日分のプラント全データ収集が可能なロングタイムトレンドなど、様々なデータ収集機能が運航をアシストします。

システム構成

LNG運搬船向け制御システムは、「機関部」制御システムと「貨物部」制御システムから構成されており、それらが高い冗長性を有するネットワークで接続されています。

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舶用制御システム

基本構成

オペレータステーション(OPS) 監視・操作用の端末です。
I/Oステーション(IOS) 保守用の機器です。ロジック、グラフィック画面の作成・改修やシステム設定等の保守作業を行います。
アクセサリーステーション(ACS) 長期データの収集を行う端末です。外部メディアへの取り出しも可能です。
保守ツール (EMS) 保守用の機器です。ロジック、グラフィック画面の作成・改修やシステム設定等の保守作業を行います。
ゲートウェイコントローラ (GWC) 外部機器とのシリアル通信信号のインターフェースとなるコントローラです。
マルチプルプロセスステーション(MPS) プラントの現場に設置される計器や他装置との入出力やプラントの自動制御、各種演算処理をする制御装置です。