火力発電用蒸気タービン(25万kW以下)
概要
排気蒸気を1方向に排気するタイプの火力発電用蒸気タービンです。下向きに2分流(複分流)で排気していたものを、低圧タービンの最終翼により長い翼を適用することによって、軸方向へ排気することが可能となります。
軸方向に排気することで、下向き排気よりも排気損失が減少することから、タービンは高性能化が可能です。
また、溶接ローター(高低圧ローター)の適用により高圧タービン/中圧タービン/低圧タービンを1車室に収められ(単車室再熱蒸気タービン)(SRT:Single cylinder Reheat Turbine)、タービン構造をコンパクト化することにより、建屋、基礎、据付などの建設費を低減できる上に、部品点数が少ないため定期検査期間は短く、予備品も少ないことで保守管理上も経済的になります。
仕様
車室数 | 1車室 (高圧/中圧/低圧タービン) 2車室 (高圧/中圧タービン - 低圧タービン) 2車室 (高圧タービン - 中圧/低圧タービン) |
---|---|
出力 | ~250,000kW |
主蒸気 | ~16.5MPa / ~600℃ |
再熱蒸気 | ~600℃ |
回転速度 | 3000 min-1 (50Hz) / 3600 min-1 (60Hz) |
- 排気方向は、お客様のご要望に応じて下向き排気にも対応できます。