システムの概要
燃料電池
SOFC(固体酸化物形燃料電池:Solid Oxide Fuel Cell)は高温作動の燃料電池であり、燃料電池とマイクロガスタービンを複合した高効率発電システム
実績
- 搭載セルスタック
(SOFC円筒セルスタックから構成される燃料電池)
- 日本特殊陶業(株)とセルスタックの量産で業務提携
東京ガス(株)千住テクノステーション実証 10式ハイブリッド機 連続運転4,100時間達成
(2013年9月)
九州大学伊都キャンパス実証 15式ハイブリッド機 累積運転時間10,000時間達成(2016年10月)
東京ガス(株)千住テクノステーション実証 15式ハイブリッド機 実証開始(2016年9月)
発電と熱発生のしくみ
- SOFCに燃料ガスを投入して発電する(第1段)
- 高温のSOFC排ガスをマイクロガスタービン(MGT)に投入して発電する(第2段)
- 高温のMGT排ガスから熱を取り出し、温水もしくは蒸気を製造
- 高効率で発電することを特徴とし、電気需要の多いサイトに最適なコージェネレーションシステム
- 燃料ガスとして、天然ガス、バイオガス、水素、プロパン、ブタン等の多種多様な燃料の利用が可能
系統
ハイブリッドシステムの系統は、燃料系統(図の赤色の線)、空気系統(青色の線)及び排ガス系統(黄色の線)からなります。燃料ガスは脱硫器を通過して硫黄分が取り除かれ、圧縮機で昇圧されてからSOFCに投入されます。一方、空気はMGTによって昇圧されてからSOFCに投入されます。SOFCからの排燃料は再循環ブロワによって昇圧された後、一部がSOFCに戻され、残りが排空気とともにMGTの燃焼器に投入されます。燃焼器で燃焼した排ガスは、再生熱交換器で、SOFCへ送られる空気と熱交換し、更に排熱回収装置で温水や蒸気を製造したのちに大気に放出されます。
加圧型SOFCモジュール