トリップ事故解析システム

制御システム

概要

トリップ事故解析システムは、プラントが事故発生等により非常停止した場合の要因を判断するために、プラント主要機器のトリップ発生前後のイベント及びシーケンスデータ収集を行う事で、事故の解析を支援するシステムです。 本システムはDIASYS Netmationのコンポーネントを利用して提供します。

機能

ポストトリップログ機能

プラント主要機器のトリップの発生時に、事前に登録されたアナログ / デジタル信号についてトリップ前後のデータを収集、印字する機能です。トリップ前後のプロセスデータを収集・印字することによりトリップの原因調査・解析を支援します。

SOEレポート機能

プラント主要機器のトリップの発生時に、トリップ前後の高速イベント及びイベントレース(注)に記録されるデータを印字する機能です。トリップ前後のプロセスデータを高分解能で時系列表示することにより、トリップの原因調査・解析を支援します。

  • イベントトレースとは
    アラームイベント、操作ステーションでの操作及びロジックモニタリング上での調整操作などを記録する機能です(タイムスタンプは1秒刻み)。

フライトレコーダー

プラント主要機器のトリップの発生時に事前に登録されたプロセス量について、トリップ前後のデータを収集し、トレンドに表示する機能です。

機能仕様

  ポストトリップログ SOEレポート フライトレコーダー
分解能 最短1秒 1msec ロジックの最短演算周期
(通常100msec)
収集時間 トリガ前最大20分
トリガ後最大20分
トリガ前最大30分
トリガ後最大30分
トリガ前最大30分
トリガ後最大30分
収集点数 最大64点/グループ
(各グループに最大8点のトリガ設定可)
最大128点/グループ 最大32点/グループ
(各グループに最大8点のトリガ設定可)
グループ数 最大160グループ 最大10グループ 最大4グループ